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ご挨拶

2023年度 認定臨床栄養医西日本研修会 開催にあたって


  橋本淳

橋本 淳
国立病院機構 大阪南医療センター 統括診療部長

 このたび、2023年8月27日(日)に2023年度 認定臨床栄養医西日本研修会を奈良県コンベンションセンターで開催させていただきます。当番世話人を担当できることを大変光栄に存じます。

 私はリウマチ性疾患と骨代謝疾患を専門とし、チーム医療・全人的医療が大切と考えて診療に取り組んでいる整形外科医・リウマチ関節外科医です。

 医療は「足し算」ではなく「掛け算」だと私は考えています。専門分野の治療が満点の5点であっても、患者治療に必要なその他の治療に0点部分があれば結果的に経過は不良です。掛け算のように0点になるということです。0点の部分の発見と対応がとても大切ですが、多くの医療の場面で、「栄養」0点が見られます。病院は「サルコペニア工場」ともいわれるように入院中の低栄養で身体機能を低下することは残念ながら珍しくはありません。医師が学生時代に栄養学の教育をほとんど受けておらず栄養学の重要性に目が向いていないこと、管理栄養士が常時病棟にいて即座に患者さんの評価ができる体制がまだ普及していないことなど、いくつかの原因があります。しかしこれらは今後良くなってゆく点であり、ある意味前向きなチャンスです。そして、それを促進するのは学会の重要な任務の一つと考えます。

 そこで、今回2023年度 認定臨床栄養医西日本研修会を開催するに当たり、同じく私が会長をさせていただく第32回日本リウマチ学会近畿支部学術集会を同時開催とし、一方に参加することで他方も全て参加できる形の開催といたしました。日本リウマチ学会の会員の皆様には栄養関係の講演もご聴講いただき栄養学への視野をひろげてほしい、一方日本臨床栄養学会の会員の皆様には今後さまざまな疾患分野の知識の広がりが求められますので今回はリウマチ分野の知識を少しでも深めてほしい、という思いがこもっています。ご参加の皆様が好奇心を少し高めて広く学ぶことは、両学会、ご参加の皆様、そして患者さんの全てに利益があると信じています。

 今回の研修会は、「今、栄養の原点を考える」をテーマに6つの分野のエキスパートにご講演をお願いいたしました。

 成分栄養学や疾患や分野ごとの栄養学ではなく、人間全体をみてそして社会全体もみて「今、栄養の原点を考え」ますと、実にたくさん知らないことがあり、また実にたくさん進歩が期待できるところがあることに気づきます。ご参加の皆様の視野が広がり、これまで取りこぼしていた考え方や知識を学ぶ機会になることは間違いないと確信しています。

 本研修会は、ご講演いただく先生、座長の先生、運営にご尽力いただきました日本臨床栄養学会事務局 株式会社コンパスの皆様、同時開催にご協力いただきました第32回日本リウマチ学会近畿支部学術集会事務局 株式会社MAコンベンションコンサルティングの皆様、展示や広告掲載などでご支援いただきました企業の多くの方々のお陰で実現いたしました。心より感謝申し上げます。

<研修会ポスターにあります二人の像の説明>

 医療関係者にとって関係の深い「ヒポクラテス」と「緒方洪庵」です。影響を受けたという医療関係者もいらっしゃるのではないでしょうか、私自身は少なからず影響を受けました。ヒポクラテスの誓いのなかに「知りながら害をなすな」という言葉があります。安きに流れやすい私が流されてゆかないように何度も私と患者を救ってくれた言葉です。

 緒方洪庵は私の心のメンターとしています。こんな局面では緒方洪庵ならどうするだろうかと考えることもあります。今も緒方洪庵の残した「扶氏医戒之略」を年に一回は紐解き自己を省みる機会にしております。さらに日本の予防医学のひとつの原点となる除痘館をつくった姿は、私に予防医学を大切に考える価値観を与え続けてくれています。

ポスター

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