わが国では超高齢化社会を迎え、2020年度から厚生労働省は高齢者のフレイル予防対策を企画・推進しております。
2020年度から後期高齢者の特性を踏まえた健康診断も開始されましたが、これはフレイルの予防が今後の健康寿命を伸ばすポイントになるためです。
昨年公開された「日本人の食事摂取基準(2020年版)」は、高齢者のフレイル予防を視野に入れて策定されており、栄養管理の実践においては、高齢者への様々な対策を理解しておくことが重要となります。
毎年東日本と西日本で開催されていた日本臨床栄養学会の研修会は、新型コロナウイルスの蔓延を鑑み、初めての試みですが、東西地区(北海道・奈良)合同のWeb研修会として開催することとなりました。
今年度のWeb研修会では、テーマを北海道では“『日本人食事摂取基準2020年版』の実践に向けて”、奈良では“高齢者おける病態別栄養管理の実際”と定め、上記の「栄養管理の実践」と「高齢者への対策の理解」を取り入れた研修会と致しました。
その結果、日本人食事摂取基準2020年版の実践における重点項目の解説、サルコペニア・認知症などにおける栄養管理の実際についての解説という、今まさに医師・管理栄養士・その他医療従事者の方々に必要かつ、大切な講義を取りそろえたプログラムとなっております。
ぜひ、多くの皆様方へのご参加・ご視聴をお待ちしております。
2020年度 日本臨床栄養学会認定臨床栄養医研修会 世話人
社会医療法人社団 カレスサッポロ北光記念クリニック所長 佐久間 一郎
奈良県立医科大学附属病院 栄養管理部 病院教授 吉川 雅則